我が家には昨年の夏に金魚すくいですくってきた「五郎」という名の浜錦がいます。
その五郎さんと息子がお話をしていました。

息子「五郎さんのパパとママはどこにいるの?」
五郎「どこにいるのかわからないし、会ったこともない。でも兄弟はたくさんいたよ」
息子「どこにいるの?」
五郎「どこにいるかはわからない。僕たちは小さい頃に選別されて離れ離れになるんだ」
息子「選別?」
五郎「浜錦としての基準を満たしてるかどうか、クセやキズがあるかどうかで区別されるんだ」
息子「そうなんだ、金魚も大変だね」
五郎「僕の口をよく見てごらん。曲がっているだろ?」
息子「ほんとだ、気づかなかった」
五郎「こういう魚は浜錦として店頭に並べても見向きもされないんだ。だから僕はクズ金として金魚すくいの小赤たちに混ぜられたんだよ」
息子「クズ?でも金魚すくいの時はみんな五郎さんのことをすくいたがっていたし、ぼくも五郎さんが欲しくて欲しくて頑張ったし、すくえた時はとってもうれしかったんだよ」
五郎「でも僕は、浜錦の落ちこぼれなのさ…」
息子「そんなこと言わないでよ!五郎さんは、あの時も、今も、これからも、僕のスーパースターだよ」
慣れや忙しさの中で忘れかけていたものを思い出させてもらった、そんな日曜の昼下がりでした。
その五郎さんと息子がお話をしていました。

息子「五郎さんのパパとママはどこにいるの?」
五郎「どこにいるのかわからないし、会ったこともない。でも兄弟はたくさんいたよ」
息子「どこにいるの?」
五郎「どこにいるかはわからない。僕たちは小さい頃に選別されて離れ離れになるんだ」
息子「選別?」
五郎「浜錦としての基準を満たしてるかどうか、クセやキズがあるかどうかで区別されるんだ」
息子「そうなんだ、金魚も大変だね」
五郎「僕の口をよく見てごらん。曲がっているだろ?」
息子「ほんとだ、気づかなかった」
五郎「こういう魚は浜錦として店頭に並べても見向きもされないんだ。だから僕はクズ金として金魚すくいの小赤たちに混ぜられたんだよ」
息子「クズ?でも金魚すくいの時はみんな五郎さんのことをすくいたがっていたし、ぼくも五郎さんが欲しくて欲しくて頑張ったし、すくえた時はとってもうれしかったんだよ」
五郎「でも僕は、浜錦の落ちこぼれなのさ…」
息子「そんなこと言わないでよ!五郎さんは、あの時も、今も、これからも、僕のスーパースターだよ」
慣れや忙しさの中で忘れかけていたものを思い出させてもらった、そんな日曜の昼下がりでした。