こんにちは!清水金魚のtomoです。
ここ数日、ここ浜松でも朝晩冷え込むようになってきましたが体調など崩されてませんか?
昼間は風がないと暑いくらいで難しい時期ですが、羽織りものを上手く使い、
風邪などひかないよう気を付けてくださいね
さて第4回目を迎えました「浜錦ものがたり」。
今回は浜錦を語られる際にしばしば話題になる「水泡眼」との関係に迫ります!

渡辺さんが撮影した昭和52年当時のハマニシキ。
画像左側の3尾はモザイク透明鱗性で、うち一番上とその下の個体は非パール鱗。
その右側には出目性の個体の姿もみられます。
バックナンバーは↓こちら↓から!
第1回:「浜錦の特徴」について
第2回:作出者・渡辺茂夫さんのことと、その作出」について
第3回:「「高頭パール」と「浜錦」の違い」について

次回もお楽しみに
清水金魚のツイッターです(・∀・人)
http://twitter.com/shimizukingyo
ここ数日、ここ浜松でも朝晩冷え込むようになってきましたが体調など崩されてませんか?
昼間は風がないと暑いくらいで難しい時期ですが、羽織りものを上手く使い、
風邪などひかないよう気を付けてくださいね

さて第4回目を迎えました「浜錦ものがたり」。
今回は浜錦を語られる際にしばしば話題になる「水泡眼」との関係に迫ります!

渡辺さんが撮影した昭和52年当時のハマニシキ。
画像左側の3尾はモザイク透明鱗性で、うち一番上とその下の個体は非パール鱗。
その右側には出目性の個体の姿もみられます。
バックナンバーは↓こちら↓から!
第1回:「浜錦の特徴」について
2012/10/05
第2回:作出者・渡辺茂夫さんのことと、その作出」について
2012/10/12
第3回:「「高頭パール」と「浜錦」の違い」について
2012/10/19

ハマニシキ最大の特徴である頭部の水泡状に発達する肉瘤。2つきれいに並んだようにみえるのが理想的な姿です。
● 水泡眼との交配について
雑誌や専門書において、ハマニシキは高頭パールとスイホウガンとの交配によって作出された、
との解説がしばしばみられます。
これは、初期のハマニシキの初期の紹介記事に
「突然変異によるものか、もしくは水泡眼の血が入ってできたものかの何れかだと考えられます」
とあり、これがその後多く引用されたことによるものと思われます。
※以前掲載したこの初期の雑誌紹介記事
にもそのような記述がされております
しかし、実際のところ当社も、渡辺さんも、高頭パールと水泡眼の交配は行ってはいません。
先述しましたが、昭和42年に香港から輸入した、ハマニシキ作出のきっかけとなった高頭パールは
品種としての固定度が低く、さまざまな表現の個体が分離しました。
このことから、高頭パール以外の品種が数世代前に交配されていることが明らかだったため、
もしかしたら水泡眼が交配されているのかもしれない、と考えられたようです。
水泡眼の形質は目の下に現れるもので、ハマニシキのそれとは位置関係が異なるので、
水泡眼との交配によってハマニシキが作出されたなんてあり得ない、
ということになるかもしれません。
しかし、中国産の品種の中には肉瘤が非常によく発達する
オランダやキャリコオランダ(アズマニシキ)などで目の下に小さな水泡を持つ系統がみられます。
こうした系統では、小さな水泡を持つ頭部の形状が肉瘤の発達になんらかの影響を与えていると考えられます。
このような例もあることから、水泡眼の持つ未知のなんらかの形質が
水泡のような独特な質感をもつ肉瘤の表現をハマニシキにもたらしたのかもしれないのです。
(協力・株式会社ピーシーズ)
次回もお楽しみに

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