とある木曜日、清水金魚の競売の最中、どこからか話し声が聞こえてきました…

「まあ、その辺はなかなか難しいよね
誰に買われるかなんてこっちは選べないからさ
競りだから一番高い値段を付けた人のとこに行く、ただそれだけ
誰に飼われるかってのもやっぱ一緒でさ
どうなるかってのは実際にその時になってみないとわからないわけ
一般的には中年の男性が飼育上手って言われてるでしょ?
実際それはあると思うよ
金魚飼育には財力とバイタリティーって重要だし、その辺はやっぱ中年の男性が強いんじゃないかと
でもそれはあくまでも飼育するってことに特化した話であってさ
作る、つまり繁殖まで考えると時間と数の勝負になってくるわけよ
数多く採卵してできるだけ多く大きく育てた者勝ち、みないなね
そのためにはそれだけの魚を飼育するための土地や環境、そして世話する時間がないと駄目であって
そうなってくると中年男性よりリタイヤして余生を謳歌しているお年寄りの方がが有利ってことになるのかなと
もちろん、プロで専門にやってる人とか品評会で上位に来る人とかは飼育技術とか探究心とか生まれ持ったセンスなんかも必要になって来ると思うけどさ
でもさ、飼育が上手いとかそういうのは最終的には関係ないかなって最近思い始めてさ
飼育が下手だろうが飼育環境が悪かろうが、とにかく可愛がってくれることが一番なのかなって
やっぱりそれが金魚の幸せなのかなってさ
なんかさ、自分でも最近年寄り臭いこと言うようになったなって思うよ
体型的にも貫禄出てきた気がするし、腹回りなんかこの頃めきめき立派になってきたもんな
肌艶も良いねなんて言われたりするけど、それはなんか照れ臭いよな
ま、さっきの話に戻るけど、どうせ飼われるなら可愛がってくれる人のとこがいいなってこと
可愛がってくれるなら、子供でも女でも関係ない
子供に飼われたら最後、おもちゃにされてお終いだって聞いたことあるけどさ
尾が弱いだ背がダメだとかああだこうだとおっさんに言われ続けるくらいならそっちの方がまだましかもな
下手でも一生懸命世話してくれる
名前を付けて笑顔で呼びかけてくれる
死んだら泣いてくれる
それでもまた飼いたいと思ってくれる
それで十分じゃない?
いや、もしかしたらそれが本望なのかもな
お、いよいよ競りの順番が近づいて来たな
誰に買われるか、どんな人に飼われるか、運命の分かれ道、か
あ、いざとなるとやっぱ緊張するな…
でもこの寒さの中でもちゃんと泳いでないと高値が付かないから…
競り人『はい、お次は更紗らんちゅう3匹、○千円から!!』
さあて、それじゃ張り切って泳ぐとしますか!!」

いかがでしたでしょうか。
三日続けてお送りいたしました金魚にまつわる物語。
第一話「クリスマスプレゼント」http://goldfish.hamazo.tv/e5828348.html
第二話「お願い!サンタさん」http://goldfish.hamazo.tv/e5830217.html
運ぶ人、飼う人、買われる魚。
それぞれの立場でそれぞれの想いがあります。
2014年、観賞魚業界に吹いた風は決して優しいものではありませんでした。
金魚も同様です。
しかし手をこまねいて待っているだけでは何も変わりません。
生産者、卸売業、小売店などそれぞれがそれぞれの役割の中で創意工夫して前向きに頑張っていくしかありません。
2015年が観賞魚及び金魚にとって良い年になるように祈る、ではなく、今からシーズンのための準備を整えておきましょう。
さて、そろそろかな。
準備運動をしておかないと。
え?ごはんの時間なんですよ。
踊るように泳いでアピールしてないと、らんちゃんにエサを減らされちゃうんで。

「まあ、その辺はなかなか難しいよね
誰に買われるかなんてこっちは選べないからさ
競りだから一番高い値段を付けた人のとこに行く、ただそれだけ
誰に飼われるかってのもやっぱ一緒でさ
どうなるかってのは実際にその時になってみないとわからないわけ
一般的には中年の男性が飼育上手って言われてるでしょ?
実際それはあると思うよ
金魚飼育には財力とバイタリティーって重要だし、その辺はやっぱ中年の男性が強いんじゃないかと
でもそれはあくまでも飼育するってことに特化した話であってさ
作る、つまり繁殖まで考えると時間と数の勝負になってくるわけよ
数多く採卵してできるだけ多く大きく育てた者勝ち、みないなね
そのためにはそれだけの魚を飼育するための土地や環境、そして世話する時間がないと駄目であって
そうなってくると中年男性よりリタイヤして余生を謳歌しているお年寄りの方がが有利ってことになるのかなと
もちろん、プロで専門にやってる人とか品評会で上位に来る人とかは飼育技術とか探究心とか生まれ持ったセンスなんかも必要になって来ると思うけどさ
でもさ、飼育が上手いとかそういうのは最終的には関係ないかなって最近思い始めてさ
飼育が下手だろうが飼育環境が悪かろうが、とにかく可愛がってくれることが一番なのかなって
やっぱりそれが金魚の幸せなのかなってさ
なんかさ、自分でも最近年寄り臭いこと言うようになったなって思うよ
体型的にも貫禄出てきた気がするし、腹回りなんかこの頃めきめき立派になってきたもんな
肌艶も良いねなんて言われたりするけど、それはなんか照れ臭いよな
ま、さっきの話に戻るけど、どうせ飼われるなら可愛がってくれる人のとこがいいなってこと
可愛がってくれるなら、子供でも女でも関係ない
子供に飼われたら最後、おもちゃにされてお終いだって聞いたことあるけどさ
尾が弱いだ背がダメだとかああだこうだとおっさんに言われ続けるくらいならそっちの方がまだましかもな
下手でも一生懸命世話してくれる
名前を付けて笑顔で呼びかけてくれる
死んだら泣いてくれる
それでもまた飼いたいと思ってくれる
それで十分じゃない?
いや、もしかしたらそれが本望なのかもな
お、いよいよ競りの順番が近づいて来たな
誰に買われるか、どんな人に飼われるか、運命の分かれ道、か
あ、いざとなるとやっぱ緊張するな…
でもこの寒さの中でもちゃんと泳いでないと高値が付かないから…
競り人『はい、お次は更紗らんちゅう3匹、○千円から!!』
さあて、それじゃ張り切って泳ぐとしますか!!」

いかがでしたでしょうか。
三日続けてお送りいたしました金魚にまつわる物語。
第一話「クリスマスプレゼント」http://goldfish.hamazo.tv/e5828348.html
第二話「お願い!サンタさん」http://goldfish.hamazo.tv/e5830217.html
運ぶ人、飼う人、買われる魚。
それぞれの立場でそれぞれの想いがあります。
2014年、観賞魚業界に吹いた風は決して優しいものではありませんでした。
金魚も同様です。
しかし手をこまねいて待っているだけでは何も変わりません。
生産者、卸売業、小売店などそれぞれがそれぞれの役割の中で創意工夫して前向きに頑張っていくしかありません。
2015年が観賞魚及び金魚にとって良い年になるように祈る、ではなく、今からシーズンのための準備を整えておきましょう。
さて、そろそろかな。
準備運動をしておかないと。
え?ごはんの時間なんですよ。
踊るように泳いでアピールしてないと、らんちゃんにエサを減らされちゃうんで。
はじめまして、コメントありがとうございます!
金魚を知るほど型が気になり欠点ばかりが目についてしまいがちです。
やはり長所を見てあげないといけないですね。
金魚に限らず、全てのペットに共通する長所は人を癒す力だと思います。
金魚に癒されながら出産、子育て頑張ってください!